【音楽】チャンス到来
BARBEE BOYS 1985年
ソフトな甘酸っぱさで人気ロングラン
お菓子で例える、シリーズ化しちゃった。どんな曲って言われたらヨーグルみたいな曲なんだけど、バービーボーイズの他の曲はむしろ20円粉末ジュースのような力強さがある中、チャンス到来はソフトな甘酸っぱさがあるんです。
椎名林檎やポルノグラフィティなどが影響を受けたと公言する伝説のバンド
僕はいま29歳ですが同世代にバービーボーイズを知っている人は少ない。僕らの親世代は良く知る80年代ロックシーンで活躍したバンドだ。一番有名な曲は"目を閉じておいでよ"で、椿鬼奴とレイザーラモンRGがモノマネをしている。こちらもかなりの名曲。
高速のサービスエリアには必ずある
サービスエリア(以下SA)には必ず懐メロCDコーナーがある。それこそ浜崎あゆみからフランク永井までいろいろあるが、とにかく大ヒットしたものが、専用のちょっと残念な印象をぬぐえないパッケージになって販売されているのだ。僕は今回たまたま男4人でドライブする機会があり、立ち寄ったSAにてバービーボーイズのベストアルバムを発見した。そこから約600kmほどリピートし続けたにも関わらず、各自帰宅後にダウンロードし自主練を始めるという異例の大ヒットとなった。昼夜問わず、皆聞きまくった。
その結果、我々の見識では夜のドライブで聞くバービーボーイズは特に痺れるということがわかった。そんな雰囲気があるのだ。
痺れるほどカッコいい
”目を閉じておいでよ"、"女ぎつね on the Run"、"でも!?しょうがない"、"三日月の憂鬱”、"暗闇でDANCE”等、どれをとっても演奏ボーカルともにとにかくカッコいい。ここに挙げてない曲でもカッコいい曲なら数えきれない。
そんな中で光る"チャンス到来"という名曲。僕らに一番ヒットした曲はこの優しいムードの曲だった。それでもKONTAのソプラノサックスが結局めちゃくちゃカッコいい。
バービーボーイズはKONTAと杏子による男女混声ツインボーカルというだけでも強烈な個性だが、サウンドも抜群。一緒にドライブした仲間以外の友人にも勧めてみたところ、全員が気に入ってくれたほどのクオリティだ。僕は先ほどからカッコいいとしか言えてないが、聞かせてみた友人は「これFIRE BOMBERと同じくらい熱いな!」と言っていた。これはFIRE BOMBERのファンしか言わない例えであり、極上の褒め言葉と受け取れます。バービーボーイズは割とクールな曲が多いため意外な感想でしたが、たしかに似たカッコよさはあるかもしれません。
演奏だけじゃない
作詞作曲はギターでリーダーのいまみちともたかが、ほぼすべての楽曲を担当している。曲のカッコよさは述べた通りだが、実は歌詞もかなり洒落ている。
たとえば有名な、
目を閉じておいでよ 顔は奴と違うから
とか、ダサい作詞家ではこうは書けないと思うのです。作詞家ではありませんが、僕ならもっとダサいこと書いてしまうと思うのです。
そこで彼のことをよくよく調べてみると、父親は、哲学者、美学者であった今道友信(元東京大学名誉教授、元聖トマス大学名誉教授)、母は元ソプラノ歌手で音楽大学の教授ということで、なるほど学のある歌詞を書くなぁと思わせるのです。
彼は現在、椎名林檎の実兄、椎名純平と4人でバンドを組んでいるようです。
チャンス到来から話がそれました
"チャンス到来"はバービーボーイズの他の曲と比べて、歌詞がめちゃくちゃ良いだとか演奏が半端じゃなくカッコいいとか際立っているわけではありません。でも、僕らのNo.1は "チャンス到来"でした。聴きやすくて絶妙な音楽が聴いていてとても気持ちいいからです。食わず嫌いせず聴いてみて下さい。
さいごに
何かきっかけがないとなかなか新しい音楽を探すことってないと思うんですよ。今回はじめてSAでCD買いましたが、長距離のドライブなら良い思い出になりますよ。
ではまた